食事のあと、歯の溝、歯と歯の間、歯と歯肉の境目には、細かい食べ物のカスがたくさん残っています。放置すると細菌と混ざり合いプラーク(歯垢)というネバネバした状態になります。虫歯菌はプラークの中で繁殖し、糖を分解して酸を作ります。この酸が歯を溶かして、虫歯になっていきます。
虫歯+食べ物のカス=プラーク(歯垢) → 酸を作る → 歯を溶かす
毎食後、歯磨きをしているのに虫歯になってしまう・・・。
それは「磨いている」けど「磨けてない」、歯ブラシが当たらずに磨き残しがあるということでしょう。
プラークは、歯の色と似た白い色をしていて、磨き残しがあるのか、きちんと磨けているのか、ちょっと見ただけでは分かりません。
歯の表面に赤い染め出し液を塗って、プラークだけが赤く染まる「染め出し」をしてみると、プラークが残っているところがはっきり分かります。
プラークが付着していない歯面は赤く染まらず、歯の表面はつやつやして見えます。磨き残しのない、正しい歯磨きの方法を知って実行してみましょう。
磨いたつもりでも磨けてない部分があります。歯列不正で凹凸があったり、最後臼歯、高さの差があるなど磨きにくい部分は様々です。普通の歯ブラシでは当てにくい部位を1歯ずつ磨きます。炎症のある歯肉や、毛先が届きにくい部位を丁寧に磨いて清掃し、効果的にプラークを除去しましょう。